同窓会あるある 4 エピソード2

この物語は、ほぼフィクションであり、登場する人物、団体等の名称は全て架空のもの、かも知れませんです。

Sの場合

Sは朝高卒業後、家の焼肉屋を継ぐべく、料理の専門学校に通った。元来真面目なSは、一日の休みもなく専門学校に通い無事2年後に卒業して家業の焼肉屋で働き出した。アボジの厳しい修行にも耐え、何年後には自分で焼肉屋を始め、親の紹介でお見合い。28で無事結婚した。

しかし、性格の不一致と言うか、お互い気が強い上に折れる事が無く、些細な事でも喧嘩が始まり、果ては怒鳴り合うまでになった。後悔したSはよりを戻そうと話し合ったが、離れた気持ちは戻る事は無く、結局は離婚となった。

Sは心底落ち込んだが、それを忘れる為に商売に全身全霊を打ち込みバブルにも乗って店を拡張、支店も出す様になった。バブルが弾け、厳しい環境になり、また狂牛病が吹き荒れ、焼肉業界に深刻な危機が訪れた時も「味が良ければ客は来る!」の信念の元、味を保つ努力を重ねてこの危機も乗り切った。

店を守る為ガムシャラに走って来たSだが、この頃は店が終わり一人暗い部屋に帰り、コンビニで買って来た乾き物と缶ビールを飲みながら溜息をつく時、何とも言えぬ寂しさを感じる様になった。

(俺ももうすぐ還暦だもんな〜)友達との連絡も途絶えて久しい彼だった。そんなある日の店休日も特にする事も無く家でゴロゴロしてると…『ピンポーン』とチャイムが鳴った「はい⁈」戸を開けると同級生のHだった。

「よっ!元気か?この頃顔も見ないし元気かな?と思って寄ってみたよ」と言いながらコンビニの袋を顔の前に挙げてニコリと笑った。(こいつの笑顔にはかなわないよな〜)と釣られて笑顔になる。

「今日はな、もう一人居るんだ。O淑、入って来いよ!」「S君、久しぶり、元気?」と、中学の同級生の女子が顔を出した。「何?どうしたの?」何か魂胆があるのはミエミエだが、ニコニコしながら喋り、また屈託なく笑うO淑の笑い声を聞きながら、不思議と癒される自分を感じていた。

「それで、何?」「いや、今年で俺たちも還暦だろ?それを記念してな、東京朝高28期の同窓会をやろうって事になってな…」

Hは11月9日に上野の東天紅でやるという事、必ず参加して欲しいと

…O淑も「ねぇ、来るでしょ。Y子も会いたいって言ってたよ。」「わかったわかった。考えてみるよ」
しばらく話をしてHとO淑は「必ず来いよ!」と言って帰って行った。

「同窓会か〜、そう言えばY子も来るとか言ってたな」Y子はSが密かに心を寄せてた女の子だった。

高校入学前の春休みに長野のウリハッキョに各学校のいわゆる열성자が集まって강습회が開かれたが、Sもそこに参加していた。

2泊3日の最終日にレクリエーションをしたのだがそこで一際目に付く子が居た。
Y子だった。…

Mリの場合

Mリは朝高卒業後朝大に進学した。元来得意だった英語を活かせる外国語学部で学び、卒業後東京都内のウリハッキョで教員をした。そこで知り合った4つ上の先輩と2年越しの恋愛を成就させて28の年に春を迎えた。その後も教員を続けたが、出産を機に退職。以後は英語塾を開いて子供達に英語を教えている。

家族は4人。夫は両親がやっていたパチンコの景品替えを引き継ぎ、人を雇って3店舗の景品替えを経営。長男は結婚して家庭を持ち、長女も仙台に嫁いでいる。

元々面倒見の良かったMリは同級生の中でも姐御肌で何かと頼りにされて来た。そんなMリに同級生のYから連絡が入ったのは去年の暮れだった。「うちらの1つ上の先輩が還暦同窓会をやって、そこそこ人も集まって盛り上がったらしい。俺たちも来年還暦だし最後の同窓会やらないか?張り合うわけじゃないけど、1つ上より人数集めてさ…」

(高校の同窓会か…さすがY君ね、スケールが大きいわ)Mリはふたつ返事で「いいじゃない、やろうよ!」と答え、ここから28期同窓会がスタートした。

先ずは実行委員を選定。同級生で発言力のあるメンバーに声を掛けて、主な委員を選出。根回しをしっかりして発言力と行動力のあるメンバーで実行委員会を結成。3月28日に上野の商工会館で第1回目の会合を開く事が出来た。そこで日にちと時間、場所が決まり各学校の実行委員が決まった。

そして勧誘の電話が始まった。懐かしがる子、戸惑う子、喜ぶ子、迷惑がる子… 卒業して42年と一言で言えばそれまでだが、人それぞれ、色んな人生がある訳で、勿論すでに亡くなった人もいれば、外国に住んでいる人、また日本の人と結ばれた人もいる。その生き方を否定などする訳ないし出来る訳でもない。その人生の主人公はその人本人なのだから…

ただ、Mリは今度の同窓会に集まって、何のしがらみもなかったあの頃に戻りたい、同じ空気を吸い、同じ話題で泣き、笑い、怒り、抱き合ったあの時にその時だけでも戻りたい…その気持ちで電話をし続けた。

そんなMリが次に掛けた先は…
「もしもし、K子?」

次回、驚きの展開…になるのか?
乞う御期待!

どうしよう〜何も考えてない…💦💦

4 COMMENTS

인류학자

OMG. 作者は韓ドラの研究者なのでは?と思わせるほど、suspensionが効いてます。

ファン

4人が主人公?想像を上回る展開だ。これは作者の実体験からつくっているのか?または極端な妄想癖がある人物か?本人の超変態的な願望か?(笑)…でも今後とも期待してます。ほんと早朝からのアップご苦労様です。作者さん、このブログであなたの文学的才能を昇華してください✌

山田太一が大好き人間

まさに私達の青春時代、世はバブル真っ盛り。
その頃に流行った柴門ふみのトレンディードラマ「東京ラブストーリー」気味だね。
または「ふぞろいの林檎たち」。これは山田太一さんの脚本でした。個人的には「岸辺のアルバム」「それぞれの秋」が良かったな〜。
どちらにしても「朝高28期−それぞれの秋」続き楽しみにしてます。

匿名

私は円谷さんのウルトラセブンが好き・・・古っ😂それか、水前寺清子の「ありがとう」 古っ😂😂

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