3年12班の愉快な面々 21

Eスは朝早く目を覚ました。
布団の中で体を伸ばしながら(う〜ん、よく寝た。さぁ今日は本番よ、Eス。今まで頑張って来た練習の日々を思い出しなさい!絶対後悔しないようにベストを尽くすのよ!)と今一度心に誓った。

顔を洗ってロビーに下りると既に何人かが集まっていた。「ねぇ、Kの具合はどう?」と昨日の試合で負傷した男子を気遣った。「腫れは引いたみたいだけど、まだ痛みはあるみたいだ。今日の試合は難しいかも…」同じ部屋の部員が答えた。「そうなの…心配だわ。」とEスが呟いた。

誰よりも早く目が覚めたKは先ずアイシングしてる足首を動かしてみた。
軽い鈍痛が残っている。(腫れは引いたな。でも、まだ痛みがあるな…クソ!よりによって何でこんな日に…)Kは涙を浮かべて悔しがった。

前回の新人戦での自分のミスからの敗戦は、忘れられない屈辱だった。何よりチームメートに悪かったし、同時優勝と約束した女子にもすまなかった。その屈辱を晴らすには、夏の大会で優勝するしかなかった。そう心に誓って必死に練習を重ねて来たのに、肝心な試合を前に怪我をするなんて…自分が情けなかった。

Kはこんな事で諦める訳にはいかなかった。監督に直訴してでも試合に出させてくれと言いに、監督の部屋へと向かった。

監督は悩んでいた。
攻撃と守備の要であるKの負傷は、チームにとって大きな痛手だった。かと言って無理に試合に出して悪化させたら、Kの将来にとってもよくないと言うのはわかりきってる事だった。

監督は3年生を呼んだ。
ここは3年生の意見を聞いて、彼等の奮起に期待しようと思った。「大丈夫ですよ、監督!2年のPもいるし、僕らでカバーしますよ。」とエースのOが言うと主将のRが「任せて下さい、監督!絶対勝ってみせますから!」と胸を叩いた。

その姿を頼もしく見ていた監督は「よし!お前らの決意は解った!絶対優勝しよう!」と鼓舞した。
「はい!」と答えた3年生は部屋を出て行った。

しばらくして、ドアをノックする音がした。(やはり来たか…)

ドアを開けるとKが立っていた。
「どうした、K。足の方は大丈夫か?」と声をかけると「全然大丈夫です!監督、試合に出れます。出して下さい!」
「いや、K。待て…」
「いえ、監督。大丈夫ですから、俺は大丈夫ですから!このままでは悔しくて…監督!出して下さい!」

Kは目に涙を浮かべながら訴えた。
「…誰が出さないと言った?」
「えっ?だ…出してくれるんですか?」
監督は黙ってKの目を見つめた。

Kは試合場に向かう道すがら監督の話を思い出していた。「いいか、K。何でもそうだが、試合にも流れと言うものがあるんだ。そしてその流れの中で勝負をかける時がある。その時がお前の出番だ。いいか!今日の試合ではお前が東京朝高の切り札なんだ!」

Kは拳を握りしめた。

体育館は熱気に包まれていた。
今日は男女の決勝戦のみが行われる。男子は『東京対愛知』女子は『東京対大阪』。どちらも6月の新人戦の時と同じ顔ぶれだった。

東京の男子部員は6月のリベンジに燃えていた。試合前のウォーミングアップから気合が入っていたが、特に3年生のモチベーションは高かった。彼等の表情には勝利への執念が浮かんでいた。

「ピッ‼️」
いよいよ決戦の幕は落とされた。

6 COMMENTS

早過ぎてごめん

まさかの試合前のKの足の怪我…
最後の試合はどうなるんだろう?と
ドキドキしながら読み始めましたが、
監督の「・・・誰が出さないと言った?」
キャー!!良かったー\(^o^)/
後は全力で試合に挑むだけ。
頑張れ〜!!東京朝高〜!!

🏀

辛い練習にも耐えた、お水も飲まないで暑さとも戦った。K君大丈夫❗東京朝高ロング部みんな頑張れ~🏀

東京朝高롱구부応援者🏀

毎回、思うのは素敵な絵を描いていますが センスもそうですがそのような仕事なさっている方なのかな〜〜と疑問に思っています。✨
21話は ドキドキですね!😊
頑張れ東京朝高롱구부!🏀

赤木晴子

決勝戦なんですね。勝ちますよ期待します!

桜木花道

うぉーーーー晴子さん。懐かしいな~「スラムダンク」!!
28期朝高の桜木花道と流川楓は誰なんだい??

🏀

朝高は、髪染めるの禁止だったから~、花道はいないかな~…
楓は~ この名前はウリマルに変換出来ないから、やっぱりいないかな~🤣 
漫画でお楽しみください❣️

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