3年12班の愉快な面々 3

4月5日の朝が来た。気になってしょうがなかったMリはちょっと早目に登校した。急いで教室に入ると黒板に机が6列に描かれてあり、名前が書いてあった。(やはりこうなるか。でも、これがベターかも知れない。)と、妙に納得した。

配置は男女を縦横互い違いに並べたもの。勉強する子は後ろに、騒ぐ子は前にと言うオーソドックスな配置だった。(でもこれじゃ…)と思った時にバラバラと皆が登校して来た。

皆一直線に黒板の前に立ち、「何だコレ?」「キャー、何この席順」「やった〜ラッキー」と様々な反応がある。

カーン、カンカカン、カーンカンカカン…(김일성장군의 노래)チャイムが鳴った。

皆一応指定された席に座った。珍しくほぼ全員登校している。担任の金先生とムン先生が入って来た。先生が「オイ、Gチ、号令しろ」と言った。Gチは一番前の列だ。

「えっ…옛 !」
「쉬엿 、차렷 、절」
「안녕하십니까 」

「さぁ、今日から高校生活最後の年が始まります。新しいクラスに新しい仲間、そして新しい生活…皆でこの1年悔いのない年にしよう。では、授業の準備!」

と言って朝礼が終わるや否や「先生!」と手を挙げる学生がいた。勉強家のSスだった。「えっと君は、Sスか…どうした?」「席のことですが、僕こんな後ろじゃ、コンタクトなんで良く見えないし、先生の声もよく聞こえません。もっと前の席にして貰えませんか?」

「席順か…他に意見がある子はいるか?」「先生、こんな前じゃイヤ!」ちょっとヤンチャでお調子者のC子が言った。「何でだ?」「だって〜…」良い理由が見つからない。「はい、却下!」「え〜っ!」「先生、こんなカリフォルニアシャワーはイヤ!」

「なんだ?カリフォルニアシャワーって?」 教卓の前に座る活発なNMが発言した。 「だってこの場所先生達のシャワーが降り注ぐんですよ〜」金先生とムン先生は吹き出した。教室が笑いに包まれる。

「よ〜し、わかった。Sスの意見はもっともだと思う。じゃあGチと場所を変えなさい。それとカリフォルニアシャワー対策で机の位置を50㎝後ろに下げる。コレでいいな!」NMは何か言いたそうだったが良い言葉が見つからない。先生達は出て行った。

成り行きをジッと見てたMリは安堵のため息をついた。(大きな混乱にならなくて良かった。一つの峠は越えたみたい…)反対の方でも安堵の溜息をついている男子がいた。Hソンだった。彼もクラスの混乱を心配していた一人だった…

席を移動するSスとGチ。「お前変わってるな。前の席が良いなんて…」Sスは「俺、勉強が好きなんだ。だから…やっぱりおかしいかな?」と笑った。

Gチは(こいつガリ勉でとっつきにくい奴だと思ったけどいい奴かも?)と思った。「じゃあ進路は大学進学か?」「一応な、日本の大学行こうと思ってる。」「スゲー!がんばれよ!」
Sスはニッコリ笑ってありがとうと言って席に着いた。

授業が始まった。

5 COMMENTS

管理人

もう私の手元には6話分来てるのでご勘弁を。

管理人

すぐにでも出したんですが…^^;月曜までお待ち下さい😂

匿名

1日おきと勘違いしました。ちゃんと月水金と書いてあるのに。読んでも見てもすぐ忘れる。ごめんなさいね。😂明日、楽しみにします。

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